ご家族で楽しめるピッツェリア いつまでも、ピザに夢中でいたい!「PAZZO-DI-PIZZA!GYODA」

人図鑑

PAZZO-DI-PIZZA! GYODA
岡田 英明さん

事業内容
ピザをメインとしたイタリアンレストランの経営
冷凍ピザの製造・委託販売(20243月末より)

プロフィール
198283日生まれ、41歳 行田生まれ行田育ち 高校卒業後、埼玉県調理師専門学校を経て群馬県高崎市内のパスタ店へ就職。同店のピザ担当になり、ピザづくりに魅了されていく。その後、前橋や東京都新宿区のピザ専門店で経験を積み、2017年、35歳で故郷の行田市にピザ店を開業し、今年の8月で7周年となる。

——PAZZO-DI-PIZZA!(パッツォ ディ ピッツァ)というネーミングは?

岡田さん:イタリア語で「ピザに夢中!」という意味で、新宿で働いていたピザ店の名前なんです。この言葉が好きで自分のお店にも使わせていただきました。

——「ピザに夢中!」になったきっかけは?

岡田さん:調理師専門学校卒業後に就職した群馬県高崎市内のパスタ店でピザ担当になり、やっていくうちにピザ作りが面白くなっていき、のめり込んでいきました。ピザ専門でやってみたい!と、前橋市のナポリピザ専門店に転職しました。その後同店を立ち上げた方が東京の新宿に出店するということで、新宿のお店に移動し、そこで6年間店長を務めました。

——どうして行田で開業しようと思ったのですか?

岡田さん:実家が熊谷でステーキ屋を営んでいた環境もあったので、子供の頃から自分のお店を持ちたいという思いはありました。もともとはカフェをやりたくて、そこでピザやパスタを出すようなお店をしたいと。でも気が付いたら、ピザにハマっていっちゃってこうなりました(笑)。
自分のお店を持つのなら、最初は地元の行田でやりたいと考えていました。こだわったのは、古民家っぽい雰囲気で畳の小上がりがあることです。畳の小上がりがあると、お子様連れや年配の方も安心して来店できる。そこで、なるべく価格を抑えて本格的なピザを出したかったんです。
市内の足袋蔵やうどん・そば屋さんだった所を色々見ましたが、最後にこの場所を友人から教えてもらい、来てみると自分のイメージにピッタリで、好条件でお借りすることができたので、ここを改装してオープンすることに決めました。

——開業するにあたり、何か行政などのサポートはありましたか?

岡田さん:当時行田市がやっていたUターン創業支援事業と家賃補助事業を活用させていただきました。開業するにあたっての設備費や家賃の補助はとても助かりました。そういう支援が行田市は近隣の市と比べても充実していると思います。

——岡田さんのピザへのこだわりを教えてください!

岡田さん:私のこだわりとしては、行田産の小麦を中種法(に近い製法)で生地を作っています。小麦粉・天然酵母・水だけで一度硬めの生地をつくり、23日間熟成させ、そこに更に水・小麦粉・天然酵母・塩を足して本練りします。分割形成した後、12日低温長時間発酵させて生地を仕上げます。一度水をよく吸った小麦粉が入るので、焼き上がりがしっとりと軟らかくなります。
長期熟成させることで旨味や風味がより出せていると思います。酸味が出やすい製法なのですが、酸味はなるべく出さないように気をつけてます。

岡田さん:そして、うちではガスのピザ窯で庫内の温度を450度、ピザを直置きする石の温度を400度前後にしていて、約80秒で焼き上げます。焼き立てでもたためるようなモチモチのピザをアツアツのうちに食べきってもらえるように、少し小ぶりなサイズにしています。

——人気メニュー・イチオシメニューは?

岡田さん:定番のマルゲリータしらすパンチェッタと深谷ネギが人気ですね。お店の雰囲気にもあるように和の要素も取り入れていて、かつおは他のお店ではなかなか見ることのないメニューかなと思います。
また日替わり限定ですが、秩父の「やまなみチーズ工房」のモッツァレラチーズを使ったマルゲリータもオススメです。作り立てのフレッシュモッツアレラチーズの風味は格別ですよ!

——聞いているだけでヨダレが出てきそうです(笑)!食材にもこだわりが?

岡田さん:はい、なるべく行田近辺や北埼玉の食材をそろえたい!と思ってやっています。
でもなかなか簡単にはいかなかったのですが、市の農政課の方に行田の小麦農家さんを紹介していただいて、行田産の小麦に出会えました。玄麦を仕入れ、お店で挽いてふるって製粉しています。挽き方によってピザ生地にしたときのふくらみやすさが変わってきてしまうので、色々と試行錯誤しましたが、ようやく安定させられるようになりました。
また、行田で野菜や穀類を無農薬栽培されている片山農場さんともおつきあいさせていただけるようになり、少しずつ行田産の食材も仕入れられるようになってきています。

——情報発信として、おもてなし甲冑隊とコラボ企画をやってらっしゃいますよね?

岡田さん:はい!行田市の外に情報発信するにあたって「忍城おもてなし甲冑隊」って一番上手な方達だと思ったんです。それを応援したい気持ちがあって、甲冑隊さんをお店に呼んで様々なイベントを企画しました。甲冑隊さんの情報発信のおかげもあり、同業者さんからもお店の名前が広まるのが早いね!と言っていただけました。
現在は、甲冑隊大将のぼさんとFMクマガヤ宇野局長さんのユニット「明るく挨拶」の企画に時々参加しています。そこで今、「パッツォの歌つくろう」という企画があり、募金をしています。お客様には結構ご協力いただいていまして、ご来店の際には募金してくださると嬉しいです!

——お客様はどのような方が多いですか?

岡田さん:ランチタイムは圧倒的に女性のお客様が多いですね。開業当初は比較的市外や県外から来てくださる方が多くて、遠くから通ってくださるリピーターさんもいます。最近になり、近所の方も多くなってきました。お子様連れのご家族や20代の若者さん達もご来店くださっていて嬉しいです。夜はコロナが明けてから、お酒とお食事を楽しまれる方も多くなってきました。

——コロナの時はどうでしたか?

岡田さん:ある意味開き直っていましたよ(笑)。ちょうど子どもが生まれた時期だったんです。飲食業をやっていると、わが子が初めて立ったとか歩いたとか、成長に立ち会えないのが基本ですが、このコロナの期間は子どもの成長を楽しもう!と割りきって考えて過ごしました。そして、いずれは明けるだろうと。

——大変だったでしょうけど、ご家族として素敵なお時間を過ごされたのですね!その他にお店をやっていくうえで、今ご苦労されていることってありますか?

岡田さん:今はみなさん同じでしょうけど、原材料の値上がりに影響を受けています。特にヨーロッパのものの値上がりが凄くて、従来の1.52倍の値段になっているんです。イタリア産モッツアレラチーズがいつ値上がりになってしまうかと心配しているところです。なるべくメニューは値上げしたくないので、他で色々調整して頑張っています。
そんな苦労して仕入れている食材を余らせてしまわないために、冷凍ピザの製造・卸販売をこの度やることにしました。もともとコロナの頃から構想はあったのですが、営業許可をとり今年の3月末から販売開始しました。

——岡田さんこだわりのピザが自宅でも食べられるのですね!

岡田さん:はい!店内ですべて作っています。今は市内の「ぶらっと♪ぎょうだ」・「さきたまテラス」で販売していますが、今後は市内のコンビニさん数店で販売してくださるお話もあります。ご自宅で気軽に好きな時間に、本格ナポリピザを楽しんでいただけたら嬉しいですね。

——お店は岡田さんおひとりで?

岡田さん:妻と一緒にやっています。私が調理をして、入ってもらう時はホールをお願いしています。ランチタイムはパートさんと私2人でやっています。妻は元パティシエで、お店のデザートやオーダーが入ったときはバーズデーケーキ等も作っています。

——今後、挑戦したいこと・展望がありましたら教えてください

岡田さん:前から考えていたのですが、別業態の飲食店をもう一店舗やりたいと思っていて、ピザメインではないお店で、内容はまだヒミツなんですが。一緒にお店をやりたい同級生がいまして、まだ都内にいるのでこちらに帰ってくるタイミングで始められたらいいなと考えています。市内の足袋蔵などでお店をやってみたいです。

——行田で起業を考えている方への応援メッセージを宜しくお願いします!

岡田さん:行田市は開業支援も結構あるので、チャレンジしやすい街だと思います。うまくそういう補助金を使って、どんどん新しいお店ができて欲しいです。ライバル店が増えたらなんて言われがちですが、私は逆だと思っていて、飲食店がたくさんあるからこそ人が集まってきてくれるんだと思います。ピザ屋さんにもぜひ来てほしい!プライベートでは仲良くして、仕事では切磋琢磨して、お互いにレベルを上げていく。そんなふうにして市内の飲食店が盛り上がっていけたらいいですよね。

PAZZO-DI-PIZZA GYODA
埼玉県行田市佐間2-14-16
048-507-5917
定休日:第2・4火曜日、水
https://www.instagram.com/p.d.p_gyoda/

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