親子三代でつくる“素朴で優しい味わい”のクッキー「菓子工房オリーブ」

人図鑑

菓子工房オリーブ
小野 将輝さん

事業内容
焼き菓子の製造・販売
コーヒー・スムージーの販売
クレープ(月3回限定:9のつく日)の販売

プロフィール
平成7年3月9日生まれ29歳、行田生まれ行田育ち
高校卒業後、飲料メーカーに勤める。自分の仕事の傍ら、家業の菓子製造の手伝いをしていたが、2021年の店舗オープンを機にお店に入る

——菓子工房オリーブさんの生い立ちを教えてください

小野さん:1990年に祖母がジェラート専門店として行田で開業したのが始まりです。クレープや焼き菓子も加わり、2店舗目では雑貨も販売しました。その後は、店舗を持たずに焼き菓子を卸販売していましたが、2021年に3店舗目となる現在の店舗をオープンしました。

——小野さんが引き継ぐことになったきっかけは?

小野さん:小さいころからずっと焼き菓子が生活の中にあり手伝ってきたので、ゆくゆくはやるものなのかなとは思っていました。結局は焼き菓子が好きですし、ここをなくしたくないという思いから引き継ぐことを決めました。現在は、祖母・母・弟と私で家族経営しています。祖母・弟と私が厨房で焼き菓子を作り、母が蔵の2階でラッピングをしています。

——親子三代で経営されているのですね!

小野さん:はい、家族でやっているのでいい意味で気楽ですね!でも甘えも出やすいので、気を付けたいと思っています。一日中同じ空間の中にいるので、親子で意見のぶつかり合いも時にはありますよ。

——蔵にお店を構えようと思ったのは?

小野さん:卸販売専門でやっていた当時、行田市内の蔵の再生事業で商工会議所から、この「松坂屋蔵」を紹介していただきました。ちょうど店舗を構えたいと考えていた良い機会だったので、こちらの蔵を改修してオープンすることになりました。

——蔵をお店にするにあたり、大改造されたのですか?

小野さん:松坂屋建材さんにこちらの要望を伝え、改修していただきました。2階に上がる階段がなかったのを設置したり、厨房と販売スペースの仕切りとなる大きなガラス窓・扉をつくったり・・・もともとは建材屋さんの倉庫としての蔵でしたが、素敵な店舗にしていただきました。

——蔵って涼しいと聞きますが、実際はどうですか?

小野さん:厨房のオーブンでクッキーを焼いているので、実際は暑いですね(汗)。でも蔵の雰囲気がお客様にはとても好評です!

——焼き菓子のこだわりは?人気商品は何ですか?

小野さん:私たちは無添加の素材にこだわって製造しています。特にバターにはこだわりがあり、北海道バターのみを使っています。クレープも生地だけを食べても美味しいと思ってもらえるように、生地にバターを使っています。また、「素朴で優しい味わい」をモットーに焼き菓子全般に甘さひかえめで作っています。

一番の人気商品は、「きなこぼーる」です!スノーボールクッキーのようなナッツをおり交ぜた丸いクッキーに、行田産のきな粉をまぶしてあるものなのですが、お店に出した分だけすぐに売れてしまします。

——ご苦労されていることってありますか?

小野さん:材料の高騰は大変ですね!それに加え、当店がこだわって使っている北海道バターが、供給量が少なくて手に入れるのにとても苦労しています。また、大変ありがたい話ではあるのですが、需要に対して供給が追い付いていない現状もあります。本当はクレープも毎日販売したいところですが、そうすると焼き菓子を作る時間がなくなってしまうため、クレープは月3回だけの販売にさせていただいています。

——どのようなお客様が多いですか?

小野さん:インスタグラムで弟と私が情報発信をしていまして、そのインスタを見て来てくださるお客様がたくさんいらっしゃいます。また、行田市で毎月行われている「花手水」のイベントに当店も参加しているので、花手水の写真を撮りに来て、お店にも寄ってくださる方も多いですね。近くにお住まいで、何度も通ってくださるリピーターさんもいます。

——行田生まれ行田育ちの小野さんですが、行田市ってどうですか?

小野さん:ずっと子供の頃から住んでいる行田は、ほのぼのしていて住みやすい街だと思います。忍城・さきたま古墳・古代蓮公園などの観光スポットも多く、観光に来てくださるお客様も増えているように感じます。飲食店も最近増えてきていますが、観光した後に泊まれる施設がまだ少ないですよね。宿泊施設などがより充実していったらいいのかなと思います。

——今後、挑戦したいこと・展望がありましたら教えてください!

小野さん:今は店舗で販売する他にも焼き菓子を納品していまして、需要に供給が追い付いていない現状ですので、100%でお客様にお届けできるようにしたいですね。今までは家族だけでやってきましたが、人材や設備の充実も検討していきたいと思っています。また、弟がバリスタの経験があり、それを生かしてコーヒーにも力を入れていますので、将来的にはカフェにも挑戦してみたいです。

菓子工房オリーブ
行田市天満2-8
048-556-9525
定休:火曜日
Instagram https://www.instagram.com/kashikobo_olive/

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