昭和レトロ空間で、カジュアルに楽しむ本格洋食「洋食バルKagasaki」

人図鑑

洋食バルKagasaki
加賀埼 和宏さん、有香さん


事業内容
洋食レストランの経営
テイクアウトの販売

プロフィール
加賀埼 和宏さん(ご主人):
昭和47年生まれ52歳、深谷市出身。高校卒業後に埼玉県調理師専門学校に通う。在学中にアルバイトしていた、深谷のイタリアンレストランに卒業後就職。その後、熊谷のガーデンパレスや都内のレストランで洋食の経験を積み、熊谷・行田の洋食店で料理長を務める。2024年4月、念願の「洋食バルKagasaki」を開業。

加賀埼 有香さん(奥様):
熊谷市出身。短大を卒業後、すぐに結婚して子供3人出産する。子育てをしながら、熊谷の加賀家食堂・パブリックダイナーで働き始め12年間勤める。その間に調理師免許も取り、その後ご主人と一緒に熊谷市内の老舗洋食店で調理の仕事をする。2024年4月、ご主人と共に独立開業する。

——お二人の馴れ初めをお聞きしてもいいですか?

奥様:熊谷のガーデンパレスのビアガーデンでアルバイトしていた時に、社員として働いていた主人と知り合ったのがきっかけです。

——ご主人は、元々お料理がお好きだったのですか?

ご主人:そうですね。中学高校ぐらいから自分でお腹空くと何か料理をして食べていました。両親が共働きで八百屋をやっていて、下に兄弟もいたので、両親がいない間に自分がご飯をつくって食べさせたりもしていました。高校卒業後に埼玉県調理師専門学校に通いながら、深谷のポルケッタというレストランでアルバイトをして、そのまま就職しました。

——修行時代の思い出はありますか?

ご主人:都内のレストランで働いていた時は、一人暮らしで経済面でも大変でしたし、仕事の時間も電車の始発で行き、終電で帰るというハードさでした。そこでお世話になった先輩がいて、その方が本当に厳しくて、夢に出てきてしまうくらい辛かったですけど、今の自分があるのは、その時に鍛えていただいたおかげかなと思っています。後に、その先輩とは熊谷でも一緒に働いて、学ぶことが多かったですね。このお店を開業する前にも、ご挨拶に行ってきました。

——熊谷・行田に戻ってきてからは?

ご主人:熊谷に戻って来て働いていたレストランでも、忙しさはあまり変わらなかったですね。仕事量も凄かったです。通常の昼・夜の営業に加え、お弁当の販売や一時はレストランウエディングもやっていて、ケータリングで軽井沢にも行っていました。

奥様:ちょうどその頃、子供がまだ小さかったのですが、うちはお父さんがいない家だと思っていたらしいです。平日休みでしたし、土日も仕事だったので、3人の子はお父さんに会えなかったですよね。

——熊谷の有名洋食店で料理長をされていたのですよね?

ご主人:熊谷・行田の洋食店で10年程働いた後、最終的に熊谷の老舗洋食店に入り15年、料理長として勤めました。料理長とはいっても、パートさんと二人で厨房をまわしていたんですけどね。

——行田に開業した経緯を教えてください。

奥様:元々は、熊谷での開業を考えていたんです。でも、自分たちの住んでいる行田で探してみようと思い、探しているうちにここが巡り合わせのようなかたちで見つかりました。知人から紹介されたのが2024年1月で、すぐに気に入って契約させていただき、4月に「洋食バル Kagasaki」をオープンしました。ずっと目指していた独立でしたが、なかなかタイミングが合わずにいたので、このチャンスを逃さないように、開店準備費用をすごく抑えて、できることは自分たちで何でもやりましたね。お互いの両親には金銭面で助けてもらいましたし、今まで働いてきた職場で知り合った方達がたくさんリフォームの面で協力してくれました。2月にリフォームが始まり、皆さんのお力のおかげで4月のオープンまで何とか辿り着きました。家族みんなで、とにかく掃除しましたね!!

——もともと個性的な建物ですので、そのまま生かしていて良いですよね!

奥様:今でも前のお店の「フォンティーヌ」さんと思って来店される方もたまにいらっしゃいますよ。外観も、窓の青い幌を新調した以外はそのまま残しています。店内もテーブルやソファー椅子などは当時のものを残して使わせてもらっていて、昭和レトロな雰囲気で、お客様からも好評です。

——実際にオープンされてみて、どうでしたか?

ご主人:4月にオープンしてから5月の連休頃まで、昼夜これ続いたら大変だっていうくらい忙しかったです。それが過ぎて、ちょっと落ち着きましたね。日によっては落ち着きすぎて、笑っちゃうぐらいね。でも少し余裕もできたので、今後はお客さんからリクエストのあったものなど、ちょっとずつ食事のメニューやお酒のラインナップも増やしていきたいと考えています。

——お店のコンセプトはありますか?

奥様:「カジュアルにちょっと飲める洋食店」という感じのコンセプトですね。若い人たちにも手軽なお値段で本格的な洋食を楽しんでいただきたいという想いです。

——イチオシメニューは?

ご主人:ハンバーグ、オムライス、ビーフシチューですね!今まで培ってきたものの集大成です。デミグラスソースにはすごく手間をかけていて、泊まり込みで作っています。あまり大量にはできないのですが、ぜひ食べてほしいです。オープン当初から、デミグラスソースを使ったハンバーグ、ポークソテー、ビーフシチューを多くのお客様に褒めていただきました。デミグラスソースの他に、ドレッシングなどもほとんど手作りでやっていますので、一度食べてみてもらえたら嬉しいです。

——奥様は、熊谷の加賀家食堂さんとご親戚なのですか?

奥様:そうなんです。ここをオープンすることになり、オーナーの加賀埼社長とお話しする機会があって、メニューなどの相談をお願いしたら、私、加賀家食堂でずっと副店長をやっていたので、すべての考え方は全部教えてあるはずだよと言われました。 でも、オープン後に食べに来てくれて喜んでいただき嬉しかったです。

——副店長だったのですね!

奥様:はい、パートでしたけどね。加賀家食堂は働いていてすごく面白かったです。 料理もホールも両方やっていました。当時、私も若かったので部活みたいな感じで、スタッフも若い子が色々入ってきて交流も楽しいし、お客様との交流も本当に楽しかったです。

——お店の前に赤い自転車があって目を惹きますが、ご主人のものですか?

ご主人:自分の通勤用のものです。駐輪場っていうのがわかるように。お客様もお店の前に自転車おいてもらいたいなっていう意味で、自分の自転車をとめています。

——行田は花手水をやっていますが、その影響は?

奥様:6月の時は、皆さん花手水を見歩きながら立ち寄ってくださって、忙しかったです。
花手水の時は必ず来ますねって言ってくれた女性のお客様もいたので、影響ありますね!

——今後の目標・展望がありましたら、教えてください!

ご主人: 念願のお店なので、色々なお客様に知っていただいて、多くの世代の方に愛されるお店を目標にしています。前のお店のフォンティーヌさんが52年間やっていたので、せっかく縁あってお借りしたので、できる限り長く続けていけたらと思っています。

洋食バル Kagasaki
埼玉県行田市忍2-18-36(行田市役所前)
048-501-2790
営業時間:
ランチ【平日】 11:00~14:00(L.O. 13:30)
   【土日祝】11:00~14:30(L.O. 14:00)
ディナー 18:00~21:30(L.O. 21:00)
定休日:第1・3火曜、毎週水曜
https://www.instagram.com/yoshokubar_kagasaki

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